株式会社パーソル研究所は、「部下の成長支援を目的とした1on1ミーティングに関する定量調査」の結果を発表しました。
この調査は、インターネットにより、2024年6月11日から13日までの間、直近半年間で「部下の成長支援を目的とした面談(1on1)」を行った正社員で20~59歳の3,000名を対象として実施されたものです。
直近半年に1on1を経験した部下の割合は、「直近半年経験あり」55.7%、「直近半年経験なし」44.4%(一度も行ったことがない17.5%)でした。
上司と部下に1on1に関して困っていることの回答では、「面談について学ぶ仕組みがない」(上司35.4%、部下28.3%)、「上司が多忙で、面談のスケジュール設定が難しい」(上司35.3%、部下26.3%)、「面談の効果が感じられない」(上司27.6%、部下29.7%)などが挙げられています。
部下の成長につながる1on1のポイントに、人材育成を重視する組織風土をつくること、上司の主な役割として「部下の育成」を位置づけること、上司のコーチングスクルをあげる研修などが挙げられています。
発表資料によれば、“傾聴スキル研修やコーチングスキル研修を受講した部下は、研修を受講していない部下よりも成長度が高かった”、“「面談に関するマニュアルを読む」「面談に関する本を買って読む」「面談に関する勉強会に参加する」といった自己研鑽を行った部下は、それらの自己研鑽を行っていない部下よりも成長度が高かった”という記載があります。