株式会社マイナビは、採用担当者に対し、アルバイト従業員へのカスタマーハラスメント実態調査を実施し、調査結果を発表しました。
この調査は、インターネットにより、2024年11月25日から12月4日までの間、直近1年以内にアルバイト採用業務に携わった20歳~69歳の採用担当者を対象として実施され、1,500名の有効回答に基づいたものです。
直近1年以内に自社のアルバイト従業員が顧客からハラスメント疑惑のある被害を受けたかの回答は、「被害あり」45.7%、「被害なし」54.3%であり、被害を受けた頻度が高い業種として販売や接客、配送や引越しドライバーが挙げられています。
カスタマーハラスメント被害の具体的な内容についての回答(複数回答)では、「大きな怒鳴り声をあげられた」36.3%、「理不尽な要望を繰り返し問い合わせられた」32.1%、「SNSに悪い口コミを書くなど、ブランドイメージを下げるような脅しをされた」23.3%、「人格の否定・侮辱的発言をされた」21.2%が上位に挙げられています。
企業のカスタマーハラスメント防止の取組みについての回答(複数回答)では、「特になし」36.7%、「会社としてカスタマーハラスメントに対する基本方針を策定する」29.7%、「カスタマーハラスメント対応マニュアルを作り、周知する」25.5%、「正社員に対し、カスタマーハラスメント対応の研修を行う」24.3%、「アルバイトに対し、カスタマーハラスメント対応の研修を行う」23.6%、「再発防止のために事例を社内で共有する」18.5%など挙げられています。
アルバイト従業員が1か月以内に早期退職した人がいたかどうかの質問において「早期退職した人がいた」と回答した企業比較では、カスハラ被害なし企業では22.7%、カスハラ被害あり企業では34.2%であり、カスタマーハラスメント被害がある職場では早期離職が11.5ポイント高いことが示されています。